現在、東南アジア各国では経済成長とともに、AM市場が成長しつつあります。とりわけ中国(香港)の成長は急激であり、青少年育成問題や風俗営業に関する法規制へと、社会問題に発展する要因を秘めています。このため(社)日本アミューズメントマシン工業協会(JAMMA)の国際部会(部会長辻本憲三副会長)は日本貿易振興会(JETRO)の協力により同国のアミューズメント産業の健全な発展に寄与するべく、昨年11月30日から4日間の日程で小野寺輝夫JAMMA国際部会委員、企画委員会委員((株)カプコン取締役OP事業本部長)を団長とするミッションを派遣。現地のアミューズメントマシン市場を視察するとともに、業界所管行政機関及び協会と交流を図り、中国におけるアミューズメントマシン産業界の発展の方策を検討しました。![]() ![]() 初日の11月30日は、香港市内の4つのゲームセンター・アミューズメント施設を3時間かけて視察。体感機、格闘技ゲームに対するエンドユーザーの人気が高いこと、日本に比べ女性客が多く、ファミリーにもリデンプションゲームを中心に需要が定着している点を確認しました。また、業界に不利益を生じさせている主な規制としては、(1)業界を担当する行政機関が複数にまたがることによる複雑な手続き(施設の開設、機器の導入)(2)動力機械(大型体感機)に対する過度の安全性要求及び長期にわたる審査手続き(3)条件の厳しすぎる施設の設置基準(4)ビデオゲームとプライズ、リデンプション機が併設できないといった世界的な情勢と異なる施設の機器設置基準があることを把握しました。 ![]() ![]() 12月1日は、香港唯一の業界団体である香港ライセンスド・アミューズメント・ゲームセンター・トレード協会(LAGA)との交流会議を実施。不動産価格・賃貸料や人件費の高騰で営業コストが上昇していること、機器の価格も高くなり設備投資がかさんでいること、業界に対する様々な規制により不利益が生じている現状などが伝えられました。これらの問題点を克服打開するため、LAGAが中心となり、(1)ゲーム機器の製造・輸出業者に審査内容に見合った内容で輸出するよう働きかけること、(2)香港政庁にメダルゲームの営業を認めるよう働きかけること(3)香港政庁に動力の付いたゲーム機がスムーズに導入できるよう、制度の改正等を働きかけること、等の活動を行ってゆくこととなり、JAMMAとしてもLAGAに対し、全面的に協力することとしました。 12月2日は、放送業界、映画産業界、アミューズメントマシン産業界を管掌している映像・娯楽施設管理院(TELA)との交流会議では、暴力、賭博、卑猥な表現を含むものを許可しない等のゲーム機の内容に対する規制、機械式ゲームと電気式ゲームは同一施設で営業できない等の施設に関する規制が紹介されました。JAMMAからはこれらの規制が世界的な基準に近づくよう規制緩和を進めることを要望しました。 今回のミッション派遣を通して、JAMMAでは香港のアミューズメントマシン業界が抱える問題を把握でき、とりわけ現地の業界は動力を有する大型体感機の審査制度の改善を望んでいることが分かりました。 大型体感機は、日本において必要十分な安全を確保しています。また、製造業者によっては第三者認証等の手続きを経た上で輸出されているにも関わらず、現地でさらに長期間の審査を義務付けられているのが現状です。現地で同種機種の人気が高まっていることもあり、スムーズな機器の導入が可能になるようJAMMAでも検討するとともに、現地の行政機関に働きかける考えです。
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