| エス・エヌ・ケイ 代表取締役社長 高堂良彦 |
「趣味は?」と聞かれてひと様に話せるようなものが無く、いつもうろたえるが、写真だけは熱中し、中断し、また復活し、かれこれ30年になる。熱中するときは、機材がむやみに欲しくなるときで、自分の腕を棚の上に放りあげ、新しい機材に目が移り、今までにどれほど投資をしたことか。
今はニコンF3を常用しているが、またぞろ新機種が欲しくなっている。
一時「夕焼け」を撮り続けた。カメラを車に積んでおき、「きょうは夕焼けだな」と思うと、会社の帰りにすっと飛んでいく。気に入った場所があって、何回も通った。
太陽が地平線に沈むとき、4~5分が1回目の、沈みきって15分目などが2度目のシャッターチャンス。
どちらかといえば2度目の方が情景としては好きだ。すでに地上はどんどん暗闇が濃くなっているが、空は今は地平線の彼方に去った太陽の照り返しで、赤々としている。これも4~5分であっと思う間もなく、一帯は闇につつまれる。
何10本もフィルムを使ったが、気に入っているのはたった1枚。これが素人の悲しさだろう。素人は目で見た情景以上には撮れない。
いつか時間が許せば、春一番の沖縄から、6月晩春の北海道まで桜前線を追いかけ、各地の銘桜を撮りたいと願っているが、夢のままで終わりそうだ。



