柿原彬人会長年頭所感

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「遊び」はネットワーク社会の
最高のナビゲーター

(社)日本アミューズメントマシン工業協会
会長  柿原彬人
 新年あけましておめでとうごさいます。
 昨年は7月に当協会の会長という大役を仰せつかり、協会諸事業の遂行に当たり、会員の皆様方をはじめ、通商産業省、警察庁、関係行政機関、関連団体などの皆様方の絶大なるご支援ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 顧みますと、昨年の日本経済は、バブルの崩壊からの永い低迷が徐々に回復し、景況感が緩やかに改善され始めた1年でありました。また、産業界においても旧財閥や系列といった枠組みが、金融ビッグバンやグローバルな生き残りをかけ大きく見直され、新しいシステムが構築され始めました。

 しかし、当アミューズメント業界におきましては、依然として改善されない金融機関の貸し渋り、少子高齢化、消費税問題、変造コインの被害、ライフスタイルの多様化といった問題に加え、更に1機種7,000万台以上出荷されるという驚異的普及率とハイスペックにより業務用とボーダーレス化した家庭用ゲームの躍進及び、家庭などの固定電話の加入台数を上回る勢いの携帯電話の普及による若年層の支出の増大が要因となり、決して明るい1年ではありませんでした。

 さて、今年2000年は、千年紀という大きな時代の区切りであり、21世紀に向けての架け橋の年でもあります。この転換期は、ネットワークという言葉がキーワードになるでしょう。交通手段の進歩により世界の距離は短縮され、更にネットワーク時代の到来とともにも国境や人種を超越し、誰もがリアルタイムに共通の情報が得られることにより、ますますその距離は身近なものとなるでしょう。ネットワークの波は社会に急速に浸透し、想像以上に人々のライフスタイルを変化させ、多様な価値観を生み出していきます。また、新しいビジネスを誕生させ、産業構造の抜本的見直しが要求されるでしょう。我々アミューズメント業界も例外ではなく、今大きな転換期に直面しています。

 ロケーションビジネスにおいても「機械を置けば売上げは上がる」といった考え方は一切通用しなくなり、店舗の開発・企画・運営といった三要素が三位一体となり、そこに時代の流れ、地域のニーズ等を敏感に察知し反映した営業が必要となってきています。また、製造・開発においても、人々の多様化したライフスタイルにマッチし、時代のニーズを読み取ったあくなき"おもしろさ"の追求をしなくてはなりません。既成概念にとらわれない、新しい"遊び"の創造こそが今一番重要であります。

 しかしこの転換期は、我々アミューズメント業界には大きなチャンスの年でもあります。なぜなら、ネットワーク社会は確かに距離や時間の壁を取り除きますが、その導入期には、言葉の壁を取り除き、人々にそのシステムへの興味を持たせ、触れさせ、覚えさせるナビゲーターが必要といえます。その時、我々アミューズメント業界は「遊び」という「世界共通の言葉」を持っているからです。これこそがネットワーク社会の幕開けに最高のナビゲーターとなり、社会に浸透していく原動力となり得ます。私達は「遊び」というコンテンツを最大限活用し、この転換期に大きくジャンプアップする可能性を持っています。

 今年は店舗間をリンクしたネットワークゲームの登場や、異次元空間を演出した独創的な店舗、また斬新なアイデアによる新機軸の遊びなどが誕生する年となるでしょう。今後も当業界は日本発の数少ないグローバルスタンダードとして、またネットワーク社会のナビゲーター役として、世界市場を牽引していかなければならないと考えております。

 最後になりましたが、関係各位の変わらぬご指導ご支援をお願い申し上げますとともに、皆様にとりましても新しい年が更なる飛躍の年となることを祈念申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。