新春のご挨拶 (社)日本アミューズメントマシン工業協会会長 柿原 彬人

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「遊び」はネットワーク社会の最高のナビゲーター

 新年あけましておめでとうございます。昨年は当協会並びに当協会会員各位の皆様の格別のご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 昨年の我が国経済は、小泉改造内閣の発足後、不良債権処理加速策等の影響によりバブル崩壊後の株最安値を更新するなど、資産デフレは克服されるどころか、ますます進行しております。我が国経済が取り組むべき最大の課題は、消費財は別として株と土地の価格を上昇させ、「資産デフレ」を止めることにあります。

 次に重要なことは、産業界を取巻くいわゆる「業法」を見直し、徹底的な規制緩和を行い、意欲や創意のある企業の新規参入を促し、更に新しい産業、業態を創出する以外に方法がないことは言を待ちません。

 問題はそれをどう「実行」するかであります。

 それには、明治維新や明治新政府が行ったような、数々の施策の根本となる国民の「意識の維新」が必要なのではないかと思います。

 昨年はアミューズメントマシンショーが40回目を迎えました。ジュークボックス、木馬、ボウリングゲーム、メダルゲームの登場、テレビゲームの出現、更には、シール機、音楽ゲーム、カードゲーム等を経て、アミューズメントビジネスは我が国の産業技術の発展に多大な貢献をしてまいりました。

 中でも「インベーダーゲーム」の登場は、業界が輸入国から輸出国へ転換する契機を作り、その後続々とテレビゲームが発売され会員各社の努力と創意工夫により、ソフトの名作と言われる数々の大型ヒット商品を産み出しました。そして、半導体を多用する民生品の先駆けとして、コンピューター業界に大いに貢献してまいりました。

 その間、我々業界はテレビゲームの著作権を確立し、現在産業界で論じられている「知的財産権」という概念の先導的役割を果たしました。また、風営法施行や大店法緩和による大型SCの出現等により、明るい、楽しいアミューズメント施設を創出し、健全なエンターテインメントとして社会的な認知も得ることが出来ました。

 さて、業界が変革期にあると言われ始めてかなりの年数が経過しております。家庭用ゲームの普及と高度化、携帯電話の普及、携帯用通信ゲームの台頭、これらのベースにある時間消費の多様化等、様々な理由があげられております。 

 しかしながら、我々業界は各社の試行錯誤や、成功と失敗の体験の積み重ねとして、業界内に保有する「知的資産」とオンラインゲーム等に代表される「最先端の技術」を融合した新しい創造性を創出しなければなりません。
 昨年もそのような「兆し」を示すアーケード版のオンラインゲームマシンが登場し、大いに人気を博しました。これは当業界の将来性を示唆する明るい材料であります。

 そして、業界が一丸となって更に「面白い」「楽しい」「ワクワクする」新しい領域の「ゲーム」を創造し、人々が生活するための「インターフェイス」の役割を果たさなければなりません。

 忘れてはならないゲームの基本は「シンプル」「リズミカル」「スピーディー」の3原則であると、私は信じております。

 その原則を極限まで追求したゲームは、人々をエンジョイさせ生活に潤いをもたらしてくれるものと考えます。そして、「面白い」「楽しい」「ワクワクする」ようなノーベル賞級の新しいゲームを創造する、ゲーム業界における「ルネッサンス」を目指すべきと確信しております。

 今こそ、次代の業界を担う、若い世代の奮起を促したいと思います。そして、業界が末永く更に発展、繁栄し、我が国経済の次の発展に寄与すると共に、その結果として、創造性溢れる国家として世界から尊敬を集める一助となれば、願うものであります。

 最後になりましたが、関係各位のご指導、ご支援をお願い申し上げますと共に、皆様方にとりまして、新年が更さる飛躍の年となりますことを祈念して、新年のご挨拶とさせていただきます。