特集 景品委員長へのインタビュー

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――景品委員長としての抱負について。

佐藤 過去、JAMMAは経済産業省と、AOUは警察庁と、業界の健全化に向けて話し合いを行ってきました。業界の諸先輩方の努力があって、その結果、風営8号景品と7号景品の違いについて、現在の認識ができあがっているわけです。それを踏まえ、私としては基準の見直しも含め、業界がさらに発展するための仕事をしっかりと行なっていかなければいけないと考えています。たいへんな大役ですが、次の世代に引き継ぐためにも精一杯努力いたします。

――景品委員会の内容と役割について。

佐藤 景品の正しい在り方を考え、正しい方向に導き、業界の発展に貢献するのが委員会の目的です。まずは規制を設けるとか取り締まりを行なうという立場ではなく、業界の皆さんやプレイヤーの方たちに「実情はこうなのですよ」ということを伝えてゆく活動に重点をおいています。

――啓蒙活動が業界を活性化させるための重要なファクターだと。

佐藤 近年のゲームセンターの売上を見ても、景品が大きな柱となっていることは間違いありません。また、過去において、景品価格の上限拡大に合わせ、業界のマーケットが拡大してきたことも事実だと思います。その中で、新しい業者さんや新しいものの考え方をもった人たちが参入してくる場合、ルールが守られないことも多々あるわけです。したがって、委員会にとって景品倫理の啓蒙活動は重要な仕事の一つと考えています。

――活動状況について。

佐藤 新規参入自体は非常に良いことなのですが、新しい業者さんは「業界がきちんと規制と向き合いながら、時間をかけて作り上げてきたマーケットである」ということを認識しないでいきなり商品を出されるわけです。まず、そういった方たちを啓蒙しなければならないし、次にオペレーター側の若い世代の方たちにも伝えていかなければならない。しいてはプレイヤーの方たちにも正しい理解をいただきたい。そのために、きちんとした倫理観を持ったメーカーやAOUと連携し、展示会などの機会を通じて、チラシなどで景品の正しい情報をお伝えすることから始めています。

――委員会としての会合は開かれているのですか?

佐藤 定期的に開催しています。年間、4回ぐらいを考えていますが、他にJAMMAおよびAOUの展示会のための活動があります。

――AOUエキスポが2月に開催されますが。

佐藤 AOUとも密に連絡をとっており、景品のチェック機能もAOUの中にできました。私どももアドバイザーという形で参加させていただいています。


景品市場はピークから横ばいの状態に


――景品の上限価格800円について。

佐藤 先ほどお話ししたように、上限拡大に伴ってマーケットが活性化したのは事実です。私は現状800円が妥当ではないかと思っていますが、時代により社会環境は変化しますし、消費者の目線も変化するでしょう。今後、業界が良い方向へ発展できるのなら、条件などを盛り込んで関係当局と交渉することも必要だと考えています。

――JAMMAの重点事業計画「景品の営業に関する基準の策定」について。

佐藤 警察庁生活安全局課長の年頭挨拶(AOUニュース)の中で、クレーンゲームという言葉が出てきますが、その言葉が出てきたことは良いことだと思います。次の段階として、操作法が異なる面白い景品機もあるわけですから、そういう機械を増やしていきたいと思います。倫理や基準に沿うものについては「この機械は適正ですよ」という形で、オペレーターが使える機械の守備範囲を増やしていくことが業界にとって良いことではないかと考えています。

――その場合、景品営業の基準の策定をお考えになっていないですか?

佐藤 今の時点ではこの委員会の仕事とは考えていませんし、策定する立場にもありません。AOUニュース・年頭挨拶の中でも「少年の健全育成上問題があるような~(中略)~地域で問題化しているゲームセンターが存在化することも事実」と、はっきり書かれていますし、警察庁も現状は良く把握されているでしょう。ただし、私たちの業界では、まじめに営業しているところがほとんどですから、指摘されるようなところと差別化するためにも、景品委員会が中心になり、業界全体でしっかりと対応している、とアピールすることが最も大切なことではないかと思っています。

――景品提供機の機械基準の策定について。

佐藤 繰り返しますが、警察庁の表現に「クレーンゲーム等」と表現されたのは大きな進歩だと思うわけです。これは、数年前にはなかったことですから。この言葉が公で出てきたのは、業界の皆さんが健全化に向けて努力してきた結果なのです。ですから、7号機の8号転用についてもルールをしっかりと固めるべきだと思います。これは、メーカーが利権を守るということではなく、「はっきりさせていこう」と。はっきりすれば、堂々と営業できるわけですから。今までは議論の対象にしにくい風潮もありましたからね。

――現在の景品市場の動向について。

佐藤 ブームとしてのピークは過ぎていますが、悲観的には考えていません。人気の出る前のキャラクター景品は以前にもまして高いハードルを越えなければならなくなりましたが、人気の高いキャラクター景品は依然高いインカムをあげていて、需要は衰えていません。これからはキャラクターの優劣はもちろん、ブームをプロデュースする能力でメーカーも淘汰されていくでしょう。コピー景品や高額景品を排除できれば、そのシェアが正規品に置き換わる可能性があるわけですが、時間はかかります。それら諸々の事情を考えると、しばらくは横ばいだと思っています。

――ありがとうございました。今後の委員長のご活躍を期待しております。


JAMMAジャーナルでは、今後、新設委員会の委員長
へのインタビューを特集として掲載してまいります。