coffee break 「50年」で思うこと 株式会社ナムコ 常務取締役   石川祝男

|


 内々の話題で申し訳ございませんが、株式会社ナムコは本年6月1日に50年目を迎え、今までお世話になったお客様をご招待し「おかげさまで50年―感謝の集い」として、ささやかな小宴を催しました。

 株式会社ナムコの正確な創業日は昭和30年6月1日です。そして、個人的なことで恐縮ですが、私、石川は昭和30年4月生まれです。誕生日がたった2ヶ月しか違わず、まさに会社の歴史と自分の歴史が同時に進行しているなと改めて思ってしまいました。私より年配の方には失礼ですが、子供の頃は「50歳」という年齢は凄く重く感じませんでしたか?少なくとも私は自分の父以上の歳で凄く年寄りに感じたものでした。今、自分がその歳を迎えて、子供の頃抱いていた50歳のイメージとは全く違う「50歳の自分」を実感しています。今の私は、老け込むどころか、公私にわたってやりたいことがまだまだ沢山あります。

 ナムコは、2台の木馬を現会長の中村が横浜松坂屋の屋上に設置したのをきっかけに、ここまで50年間何とかこの業界でやって参りました。私は1978年入社で業務用ゲーム機のセールスマンから始まり、30歳の時に開発部署に異動、以後20年間製品開発を担当してきました。少しはナムコ50年の歴史に貢献出来たかな?と思っています。でも、「もう50年」ではなく、「まだ50年」というのが実感です。私は今の仕事が大好きです。

 思い返せば幼少の頃、初めて連れて行ってもらった広島の楽々園のゲームコーナー(今はあるのかな?)で10円玉を握りしめて遊んだドライブゲーム(ナムコ製の「レーサー」?)や、ドライブインで遊んだピンボール。また、隣の家の人がセガのサービスの人(黒いシャツがとてもカッコ良かった)で、自宅へ持ち帰った修理品(ピンボール等)を遊ばせてもらったりしました。その時の楽しかった記憶が今の仕事の原点になっているのは間違いありません。

 本年5月にJAMMAの理事及び副会長という役割を拝命致しました。重圧ではありますが、これからのこの業界の50年のために、今、私が出来る事、それは「今の子供達の楽しい幼少時代の記憶の中心にゲームがあること」を実現できるような楽しいゲームを、業界を挙げて創って行くことであると考えています。皆さんと一緒に頑張りたいと思います。どうかよろしくお願い申し上げます。