――会場をビッグサイトから幕張メッセに移して開催されますが、ショーに向けた抱負を里見 幕張メッセは非常に大きな会場ですし、成田空港から近い。海外からたくさんの来場者を迎えることができるという点でも、良い立地での開催だと思っています。
私としては、ショーが幕張メッセに移るという中で、特に業界をリードする立場の会社を含め、これからは国内だけではなく、海外までも意識した製品開発を行い、もう一度海外へのビジネスを展開する契機になればと思っています。
――ショーの出展傾向について
里見 今後はネットワークが非常に重要なキーワードになると考えます。ビデオゲームも、従来型だけの製品にとどまらず、新しいネットワーク対応の製品も今回のショーでは出展されるのではないでしょうか。
もう一つの注目は店舗が大型化しているという点です。それに伴い、マンツーマンのシングル筐体だけでは施設内構成が難しく、大型製品が注目されています。
そこで出展傾向としては、メダルゲームやアーケードゲームのようなある程度大型の製品や様々なコンセプトの製品が増えていくと思っていますし、私自身も期待しています。
――パブリックデーでのライトユーザー・ファミリーの来場者が増えている傾向については。
里見 非常によい傾向だと思います。出展製品に直接触れ、楽しさを体感していただければ、実際のロケーションでも遊んでいただけるでしょう。また新しい製品の評判などが口コミで広がれば、業界全体が活気づくでしょう。
ですから、出展各社の皆さんには来場者に対して、興味を持ってもらえるような製品開発と、新しいコンセプトを提案いかなければならないと思います。
――デジタルとアナログとの融合がこれらの層に新しい遊びの形を提案できるのでは。
里見 まったくその通りだと思います。要は"面白さ"とはデジタルだけの面白さもあるかもしれませんが、ある意味"楽しい"というのはアナログ的な発想の面白さも非常に大切だと思います。私達の業界で培ったメカトロ技術(メカニクス(機械工学)&エレクトロニクス(電子工学))は製品開発の幅を広くしますし、可能性を秘めています。だから我々セガでも「もう少し力を入れなさい」といっているし、業界の中でもメカトロの面白さがとても大事だと思います。全てがデジタル化したら、あまり面白くないですから。
――これからのショーの方向性は
里見 先程から申しております通り、まずひとつは、ファミリーから色々な年齢層にあわせた、バラエティに富んだ製品開発だと思います。もうひとつは海外からも注目されて、ニーズのある製品を同時に提案して"日本発"としてワールドワイドに発信できるショーにできればいいと思います。
――出展社・来場者に対するメッセージを
里見 出展社に対しては、常に新しいものにチャレンジして、新しいコンセプトの製品を出展していただけるよう努力してほしいです。
来場者の方々に対しては、そのような出展製品をよく見て活用していただき、それぞれ企業の業績アップに貢献できれば、業界全体の活性化につながります。今回も様々な製品が出展されますから、より多くの方々に来場していただきたいです。
――ショーを通じたAM業界の社会的なアピールについては
里見 非常に難しい部分ではあります。但し過去には「スペースインベーダーブーム」の際、今まで非常に高かったICチップを大量に使ったことで価格が下がり、パソコンなどに向けたICチップの価格も大きく下がってパソコン等の普及に寄与した時代もありました。
これからも、"最先端技術をアミューズメント業界から発信していく"ことを心掛けていきたいです。



