――第44回AMショー運営委員長に就任されての抱負を。
鈴木 AMショーは今回で44回という歴史がありますが、私が運営委員長に就任することでショーの活性化にいくらかでも役立てればと思います。新しいアミューズメント産業の市場拡大につながる、変化に対応できるような、あるいは変化を示唆することができるようなショーになればいいと思っています。
――会場計画等で今回の特徴があればお話し下さい。
鈴木 今年のショーでも来場者を増加させたいと考えています。一般公開日には、コアユーザー、ライトユーザー両方への働きかけが必要ですし、ディストリビュータ、オペレーターの方々に対しては、さらに来場していただくために製品を見ていただくのはもちろんですが、双方向でお互いが有益になることも行っていきたいと考えています。
その一つがセミナーの開催です。セミナーは、よりオペレーターの方々に興味がある、あるいは参考になるような内容にしたいと考えています。
北米や欧州では、展示会の期間中30分単位で様々なセミナーが開催されています。しかし日本の展示会ではなかなかありません。日々事業活動をしていく中で色々問題が出ていると思います。例えば消費税の問題や安全基準の問題など色々テーマがあるので、私のイメージでは著名な方を招いて基調講演を行う、といった形ではなく、より現場に近い方々にそのノウハウを披露してもらう、もしくはオペレーターの方々の関心のある問題について話してもらい、双方向で情報やノウハウが共有できれば、業者の方々も来場する新たなメリットが生まれますし、ユーザーにもゲームのコツなどをレクチャーするものも考えたいです。それらにより、業務用マシンはデジタルとアナログのマッチングで楽しいものだということを、改めてアピールしたいと考えております。
さらに国際的に、例えば成長市場として関心の高いアジア地域の方々についても、日本の事例を紹介してアミューズメント産業を学んでもらうことなども、実現できればと思っております。そのような交流が今までなかったので、もし実現可能であればより広がりをみせますし、基本的にグローバルに広がっていくことにより、ビジネス面でもメリットは大きくなり、さらに国際色の強いショーになると思います。
またパーティーに関しても、昨年はアトラクションの設置など少しずつ変化の兆しが見えているので、よいところを我々も引き継いで、もう一歩前進させることが出来ればいいと思います。
――その他変化がある点はありますか。
鈴木 やはり、ショーのテーマを変えていこうというのも大きな試みのひとつだと思います。"遊から生まれる豊かな心"が長い間テーマになっていました。私が運営委員長になった際に、もう少しJAMMAのビジョンというか方向性というものをより明確にしていった方がショーの趣旨もより明確になるのではと考えました。テーマがあるのなら、毎回変えていくという考え方もあります。
運営委員会でも議論がありましたが、JAMMAや業界においてひとつ"これを推進していこう"というテーマがあれば変えていく必要もありませんし、家庭用の展示会と分かれたとき、風適法が改正されたとき、など過去にも業界としての転換期がありました。そのときに、今のテーマができました。業界が変わっていく、新しい方向性が出てきた、というときはもう少しそれを明確にしようと言うことで、検討を重ねアミューズメントマシンショーの現状、方向性を業界内外にメッセージとして発信できるテーマとして今回新たに「遊びの世界にようこそ!」に決定いたしました。
このテーマ設定は、JAMMAの会員、特に理事会社の方々から意見をいただいて、運営委員の中で募集し、宣伝分科会において35点の中から選考し決定しました。これは、今の市場、トレンドを反映したテーマとして幅広くアピールすることで、市場に我々のビジョンや方向性を指し示していけるのではないかと思います。
――ショーの広報宣伝活動についてお聞かせ下さい
鈴木 基本的に昨年の内容を踏襲しながらいいところはより伸ばしていきたいです。また新たなテーマを前面に押し出せるように広報・宣伝活動を行っていきたいです。ライトユーザー、コアユーザーをうまく取り込んで前年以上の来場者増をはかれるように、広報宣伝活動を行っていきます。地方から来られる方々にとっても"AMショーに来てよかった"と思えるように、付加価値を持たせることが大切ですし、ショーの期待感につながっていくと思います。
――最後に出展社・来場者に向けて一言お願いします
鈴木 1兆円産業を目指していくAM産業界にとってはそれだけのユーザーを得なければなりませんし、ユーザーから支持を得なければなりません。支持を得られる商品を開発・製造するのはメーカーの役目ですが、それをアピールする絶好の機会がAMショーなのです。ショーがうまくいかなかったら、メーカーがせっかくいいゲームを作ってもそれが伝わらなければ価値が半減してしまいます。ここで改めて原点に返ることも必要ではないかと思います。
これまでの関係者の方々のご苦労がありご努力で徐々によくなっていっていますから、それはきちんと踏襲させていただきますが、新たなものにもチャレンジし、より魅力のあるものとしていきたいと思っております。また、メディアにも興味を持ってもらうショーの運営、製品の見せ方、説明の仕方というのが重要だと思います。出展社の方々にはこの点を御理解いただき、より魅力ある製品を出展していただきたいと思っております。
一般来場者に対してはアミューズメントの幅を広げて提案していくことが我々の役割ですし、その方向性を明確にユーザーに伝えたいと考えています。その基本として、業務用マシンの魅力を改めてアピールしたいですね。製品に直に触れ、その魅力を感じていただきたいです。


