年頭にあたりまして、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は当協会並びに当協会会員各位の皆様の格別のご支援、ご協力を賜りましたこと改めて厚く御礼申し上げます。
さて我が国の経済を傍観し、昨年を振り返りますと、平成14年2月より始まった現在の景気回復局面は、昨年11月には4年10カ月を記録し、戦後最長であった「いざなぎ景気」を超えたとの判断が示され、戦後最長の景気となりました。バブル崩壊後の長い低迷から抜け出し、企業業績の改善が進む一方で、賃金が伸び悩むなど景気拡大の家計への波及は十分とは言えず、本格的な景気回復の実感はまだまだこれからとなります。
上場企業は2005年3月期の時点において4年連続で経常増益を記録するなど、企業収益の動向は引き続き高水準で推移しております。それに加えて、景気回復の持続やリストラの進展による雇用・設備・債務の「3つの過剰」の調整が一巡、またそれに伴い競争力維持を目的とした活発な設備投資が長期に亘り行われております。個人消費については、所得の回復がまだ限定的ではありますが、雇用・所得環境の改善に伴う消費マインドの上昇などにより、今後も緩やかな増加が予想されております。これら設備投資や個人消費を中心とする国内内需が、今後も底堅く推移し下支えしながら、今般の景気は成熟期へと差しかかろうとしております。
そのような長期の景気回復局面を背景に、産業界では合併・買収(M&A)が活発に行われ、日本企業が関わるケースの件数と金額共に過去最高のペースで推移するなど、事業の再構築と拡大の両面で重要な経営戦略の一つとして完全に定着した感を受けております。アミューズメント業界においても、インデックスのTOBによるアトラスの子会社化など、依然再編の進展はまだまだ継続されることが予想されます。
アミューズメント業界ですが、平成17年度の市場規模全体額は、2兆2,464億円となり、3年振りに2兆円台を回復しました。これは、前年比は148.3%であった家庭用ゲーム機業界の販売高の増加が大きく寄与しておりますが、業務用アミューズメント機製品販売高及びオペレーション売上高についても共に前年度を上回り、4年連続でのプラス成長を記録し、回復基調を維持しております。
また、テーマを「遊びの未来へようこそ!」と刷新を図り、昨年9月に千葉・幕張メッセにて開催されました「第44回アミューズメントマシンショー」は、出展社53社、868小間の出展規模となりました。来場者数は一般来場者が3,766人増加し、合計で46,716人という3日間開催となってから過去最高の来場者数の更新となりました。また、来場者との双方向のコミュニケーションを図るために、ビジネスデーにはセミナーを開催するなど新たな試みも行いました。海外からの来場者数も増加するなど、グローバルにアミューズメントの発信の場として機能しつつある手ごたえと同ショーへの認知の高まりを感じております。
世界最高水準で進行中の少子高齢化などのドラスティックな社会の構造変化、ライフスタイルの変化による人々の価値観の変動、そして迫る消費税増税などの絶えず変化するビジネス環境が我々を取り巻いております。これらへ的確な対応を行うべく、アミューズメント産業の開発力の強化、市場の拡大・成長、さらなる業界の発展に向けた磐石な体制作りの第一歩として、新たな仕組みを昨年末に発表させていただきました。(社)全日本アミューズメント施設営業者協会連合会(AOU)、日本SC遊園協会(NSA)、(社)日本アミューズメントマシン工業協会(JAMMA)の業界三団体の統合を目的とした、三団体の上位組織として任意団体の日本アミューズメント産業協会の立ち上げによる業界団体再構築です。これにより、業界で意思統一を図るのが容易となり、業界を挙げて取り組むべき課題に対しての素早い対応や、業界全体への施策の推進を効率的に行うことが可能となります。更なる業界の発展を実現するための素地となり、業界にとって大きな一歩となることでしょう。
さて、当協会に話を向けますと、本年の具体的な活動としては、引き続き、ITネットワークの推進、アミューズメントマシンのリサイクルシステム構築に関する調査研究、アミューズメント産業界の実態調査に加えてアミューズメントマシンの安全確保に関する調査研究、等が挙げられます。
多様な決済システムが具現化される一方で、読み取り端末の共通化に向け慌しい動きを見せたキャッシュレス決済システムですが、「ITネットワーク特別委員会」を中心に、今後も状況を見極めながら、目の前に控える消費税増税への対応、そして売上管理の合理化、人件費の削減、料金設定の柔軟化にも対応するべく、業界への導入に向けて、引き続き今後の取組みの方向性や新たなる実証実験の時期についても協議を重ねてまいります。
アミューズメントマシンのリサイクルシステムの構築については「経済産業省平成17年度3Rシステム化可能性調査事業」の研究テーマとして認可を受けて、リサイクルシステム委員会は九州地区をモデル地区として使用済みアミューズメントマシンを完全手分解し、リサイクル処理率100%(埋め立て処分ゼロ)達成の可能性について研究を行いました。リサイクル(再資源化)、リユース(再使用)、リデュース(発生抑制)の観点より行った調査事業は、一定の成果を納めることに成功しました。今後は獲得したデータを活用し、浮かび上がった課題の検証を進めて、全国規模でのシステム構築の可能性へ更なる調査・研究に取り組んでまいります。
本年も社会情勢とアミューズメントに対するニーズの多様化へ対応し、一丸となって業界の健全化、青少年の非行防止・健全育成に努めることによって、アミューズメント文化の更なる発展を図り、産業の発展と生活の質の向上に寄与してまいりたいと考えております。
昨年5月の第18回通常総会にて、私は再びJAMMA会長という立場を拝命いたしました。また、このたびの新協会会長の就任と併せまして、この重責をしっかりと受け止め、業界の更なる発展に向けた舵取り役を全力で果たしてまいりたいと考えております。惜しくも昨年急逝されました前会長の柿原彬人さんをはじめ、諸先輩方のご尽力により築かれた礎を元に、新年にあたり決意新たに、アミューズメントの明るい未来を切り拓いてまいりたいと考えております。皆様におかれましては、引き続き当協会運営へのご支援とご協力をお願いいたします。
末筆ながら,会員の皆様のますますのご発展とご健勝を祈念申し上げ、新春のご挨拶とさせていただきます。


