11号: 1997年10月アーカイブ

第35回アミューズメントマシンショー(AMショー)が、平成9年9月18日(木)から9月21日(日)の4日間、臨海副都心にある東京国際展示場(東京ビッグサイト)の東4・5・6ホール(総面積25,690m2)において開催されました。


01.gif ショーのテーマは「遊から生まれる豊かな心」。主催は(株)日本アミューズメントマシン工業協会(JAMMA)と全日本遊園施設協会(JAPEA)。後援は通商産業省、建設省、(財)余暇開発センター、日本経済新聞社。今年は一般公開日を1日増やして2日間とし、合計4万256人を集め、昨年実績(3万214人)を約1万人上回りました。
 また、マスコミ関係の来場者は、昨年を大幅に上回る1,581人。大手新聞社、TV・ラジオ局をはじめ各種マスコミが大挙して訪れ、業界に対する関心の高さが感じられました。

「大発展のチャンス」

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  株式会社 ジャレコ
    代表取締役社長 金沢義秋

 みなさん水草倶楽部という店をご存知ですか。もちろんご存知ないと思いますが、これは当社の子会社が経営するアクアショップの店名です。三年前に当社がアクアビジネスに参入した際にアンテナショップとして設けたものです。この店の経営で儲けようとは思っていませんでしたが、二期目から黒字が出て、立派な店となりました。この店の影響もありまして当社のアクア機器の製造販売も順調に延びております。この店は店歴が浅いにもかかわらず、この業界の中では文字どおりの有名店で同業のアクアショップの経営者の方々がずいぶん見学に来られますし雑誌で何回も紹介されたり、この頃ではテレビの取材もあります。

 銀行や証券会社の方々にも店を案内することがありますが、必ず出る質問は、ゲームの会社とアクアビジネスは関係があるのですかという点です。私が考えている経営の原点では、まさに関係があります。ゲームの基本は遊び心すなわち一種のゆとりです。アクアとは水槽の中で水草や熱帯魚を飼育したり、また海水の魚や生物を飼育しそれを観賞するものですが、これは住に密着したゆとりが原点です。また水草や魚の成長は水槽の中の水質環境を整えることが大切です。これを調節する機器は実は電子応用技術が基本です。ですから、ゲームで培った技術が応用出来るのです。

 アクアのマーケットは今後、必ず拡大すると思っています。わが国でも徐々にゆとりのある住環境が求められてきたからです。これは一種の社会的需要なのです。私はこんなことに思いを馳せ、会社で心を落ち着かせる必要のあるときは店に出向き、美しくレイアウトされた水槽をながめながらひと時を過ごしています。

 そんなときふと考えます。近頃、アミューズメント産業(業務用)はやや低迷し、成長してきた産業が踊場にさしかかったのではないかとよく人に聞かれます。しかし私は比較的楽観視しています。本格的なアミューズメントの時代はこれからだと感じております。その時々の社会的需要を巧みにとり込み、新規に参入した業界で水草倶楽部という店を短期間で一人前の店舗に出来たように、我々アミューズメントの業界でもまだまだくふうすれば大発展のチャンスはだれにも平等にあると考えています。

第3回『ゲームの日』実施要項

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〈目 的〉
  地域社会とのコミュニケーションを深め、アミューズメント産業の健全性・先進性・文化性をアピールして、業界の社会的な認知の向上と理解の促進を図ります。

〈タイトル〉
  サブタイトルとして「アミューズメントマシンに親しむ」という言葉を追加しました。

〈実施日〉
  11月23日(祝)を中心とする前後期間。

〈展 開〉
 
地域ごとにイベントを実施します。「ゲームの日」制定目的に沿った内容のイベントを、AOU都道府県協会、AOU地区協議会等が独自のアイデアで実施。
(1) 全国統一イベントとして、地域の社会福祉施設を対象に「アミューズメント ラブ・エイド(ゲームと遊びの出前サービス)」を実施します。
(2) 来場者アンケートを実施。ゲーム場に関するアンケート用紙50万枚を配布し、回答者には抽選で景品を贈呈。
(3) 地域ごと「ゲームの日」制定目的に沿った内容のイベントを独自のアイデアで実施。

〈告 知〉
 
(1) 「ゲームの日」のポスター2万枚を、全国のアミューズメント施設内外に掲示。
(2) 11月21日付け『日刊スポーツ』紙の全国版に、1ページ広告を掲載。
(3) パブリシティの記事掲載要語。







■「ビデオゲーム機基板と周辺機器との接続JAMMAVIDEO規格」(第2版)の発行につい

 JAMMAでは、新しい技術に対応するビデオゲーム機と周辺機器との接続の規格として、平成8年12月に「ビデオゲーム機基板と周辺機器との接続 JAMMA VIDEO規格」第1版を発行しました。
 その後、技術委員会(委員長:福田哲夫理事)のJV規格専門ワーキンググループ(大沢光治グループ長)では、知的財産権の責任範囲を明確にすること、及び実際の運用に即して内容を追加・修整する等の改編を行い、このたび改訂第2版を上梓しました。この規格はJAMMA事務局で頒布しています。ご希望の方は事務局までお問い合わせください。(担当:浅見・関)


 第35回AMショーの開催初日の9月18日午前11時より、ショー会場である東京国際展示場の会議棟1階会議室において「AM産業関係団体懇談会(東京サミット)」が開かれました。

 これは、世界各国のAM業界団体と懇親を図り、業界の国際的な発展を推進することを目的とするもので、今回で5回目。参加者は5ケ国1地域9団体22人(オブザーバーを含む)に上りました。冒頭に中山会長から開会挨拶があったのち、議長として中村雅哉JAMMA名誉会長が推薦され議事進行を務めました。
 各団体との親睦が大いに図られた今回の会議。AM業界の国際的な発展のために解決すべき点、協力の必要性が確認され、有意義な内容となりました。

日本側団体のJAMMA出席者

海外側団体の出席者



議題
AAMA   (1) 暴力表現問題について
  (2) AAMA広報活動について
  (3) 海外トレードショー(インド及びシンガポール)について
AMOA   米1ドル紙幣の廃止について
BACTA   英2ポンド硬貨及び欧州統一通貨「ユーロ」の硬貨について
AOU   (1) ゲームの日
  (2) 障害者ふれあいフェスティバル
JAMMA   (1) 日本のAM産業実態調査について
  (2) アジア・アミューズメントマシンショー'97について
JAPEA   JAPEAの活動について
KAMMA   韓国の法規制の緩和について
LAGA   中国返還後の香港市場について
参加団体
日本    
JAMMA   (社)日本アミューズメントマシン工業協会
AOU   (社)全日本アミューズメント施設営業者協会連合会
JAPEA   全日本遊園施設協会
米国    
AAMA   米国アミューズメントマシン協会
AMOA   米国アミューズメント&ミュージックオペレーターズ協会
英国    
BACTA   英国アミューズメント・ケータリング・トレード協会
欧州    
EUROMAT   ユーロマット(欧州の業界団体連合会)
韓国    
KAMMA   (社)韓国映像娯楽物製造者協会
香港    
LAGA   ライセンスド・アミューズメント・ゲームセンターズ・トレード協会
第35回AMショー委員長 中山隼雄

お台場を会場に選んだことは評価すべき点


──第35回AMショーが無事終了して、ショー委員長としての感想は。
中山 会場が都心に近いお台場の東京ビッグサイトになったということで、大変良かったのではないでしょうか。ショーはディーラーと一般ユーザーにアピールする目的がありますが、入場者も4万人を超えたという点は評価してもいいのではないでしょうか。ただ内容的には、AM自販機系統の亜流が多すぎた感があります。こうした現象は、業界に決していい影響は与えない。ただ、これからは安易な模倣という現象はなくなると思います。

──パブリックデーを2日間設けたことについては。
中山 1日でいいのか、2日間がいいのかはもう少し経験してみなくては分からないのでは。今後、検討すべき課題だと思います。

──装飾については。
中山 派手でもなく、質素でもなく、ちょうど良かったという印象です。ただし、音響は問題ですが。

──国際的なショーとしては、海外からの出展社、来場者が少なかったのでは。
中山 もともと海外にメーカーが少ないわけですから、必ずしも数にこだわる必要はないでしょう。また、現在はAAMA、AMOAが開催するショーと日程的に近いので、この点はお互いに調整すべきだと考えます。


2つの方向で良質なビデオゲームを


──今後のビデオゲーム機について。
中山 これからのビデオゲームには、大型の体感ゲームなどコンシューマー機器が真似ができないハイエンドな商品と、価格が安い基板などのローエンドな商品の2つの方向で、それぞれ良質な商品を作っていかなくてはならないと感じました。ただし、ハイエンドな物でもハイテクを使うだけでなく、そこに新しいアイデアが必要です。単に映像がきれいになった、表現能力が豊かになったというだけでは、これからのAM業界を支えてはいけないでしょう。

──AM自販機市場の将来性については。
中山 自然淘汰が始まっているといって、良いでしょう。これからは追随型ではなく、独創性をもった商品だけが生き残るのではないでしょうか。


内容の充実こそが最も重要なこと


──今後のAMショーの方向は。
中山 開催会場はお台場でやりたいと思います。また、裾野を広げ、AM業界のすべてを網羅したい。それにしても最も重要なのは、内容を充実することです。そのためにはショー以前に、各メーカーが今までにない商品を開発しなければしょうがありません。また、これからは遊園地に設置されているような大きな商品なども展示して、幅を広げたいと思います。パブリックデーの入場料金も、現在はコンシューマー機器の展示会に比べて高いので、その点は検討するべきでしょう。

(平成9年10月6日取材)

開会式会長挨拶

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JAMMA 会長 中山隼雄

 本日はご多忙中の亀井先生、通産省の中嶋課長、建設省の石川課長にご出席いただきまして本当に有難うございます。さて、このショーも35回目という節目を迎えております。我々の業界が学んだアメリカにはAMOAが開催するショーがあり、それが50回目ということですが、我々のショーもそれに次ぐ歴史を経たしっかりしたビジネスショーに成長してまいりました。
 さて、実際に我々が置かれている環境ですが、日本経済と同じで今一つパッとしません。景気は回復途中にあるといいながらも、不透明感が強い。特に問題なのは電子通信、映像ソフトという最先端のエリアが進んでおらず、アメリカに先を越されていることです。金融市場も一時はシンガポール、香港に抜かれ、日本経済そのものが大変な危機に直面している。我が業界はわずかながら世界の中のリーダーの立場を守っていますが、その座を奪われないようにしっかり前進を続けなければならないと思っています。
 ビデオゲームを中心に先進技術で新しい遊びを創造することは我々の使命ですが、技術偏重ではなく、今までにないアイデアを盛り込まなくてはなりません。また、全員に愛される楽しいゲーム、健全な遊びを提供することが私どもの務めであると思っております。
 私どもは世界各国の模範となるような業界を確実にしつつありますが、さらに推進して世界中に我々の遊びを広げていきたい。それが日本のアミューズメント業界の発展にもつながっていくでしょうし、日本経済にも多大な貢献になるのではないかと思っております。
 最後に、このショーが無事に終わりますことを祈念いたすとともに、ますますこの業界が発展することを祈念しまして私の挨拶とさせていただきます。



 出展機種は、小型AM機からファミリーをターゲットにした楽しい中・小型乗物機、エキサイティングな大型遊園施設まで、最新技術の粋を集めたAM機器及びその周辺機器を網羅し、2,000点余りが展示されました。

 今回のショーの特色は、まず「プリント倶楽部」によって確立されたAM自販機分野の出展が圧倒的に多いこと。AM自販機の出展は、新機種を含めて30数機種375台(全出展機種数の約20%)に及びました。
 小型AM機分野では、CGやバーチャルリアリティ技術がさらに進展し、よりリアルな画像を表現。ビデオゲームの中では、スポーツ体感ゲームの出展が相次ぎ、家庭用ゲーム機では得られない楽しさを提案していました。プライズ機は、ディスプレイ効果の高い機種が登場。一般アーケード機は、アトラクションものが目立ちました。
 中・小型乗物機分野では、モニターなどの演出効果によって臨場感に溢れる機種、また大型遊園施設分野では、実物の車両を使った機種が展示され、ショーの雰囲気をもりあげました。

来年の第36回AMショー
開催期間・場所が決定!

平成10年9月17日(木)~20日(日)の4日間、
 東京国際展示場(東京ビッグサイト)において開催