お台場を会場に選んだことは評価すべき点──第35回AMショーが無事終了して、ショー委員長としての感想は。中山 会場が都心に近いお台場の東京ビッグサイトになったということで、大変良かったのではないでしょうか。ショーはディーラーと一般ユーザーにアピールする目的がありますが、入場者も4万人を超えたという点は評価してもいいのではないでしょうか。ただ内容的には、AM自販機系統の亜流が多すぎた感があります。こうした現象は、業界に決していい影響は与えない。ただ、これからは安易な模倣という現象はなくなると思います。
──パブリックデーを2日間設けたことについては。中山 1日でいいのか、2日間がいいのかはもう少し経験してみなくては分からないのでは。今後、検討すべき課題だと思います。
──装飾については。中山 派手でもなく、質素でもなく、ちょうど良かったという印象です。ただし、音響は問題ですが。
──国際的なショーとしては、海外からの出展社、来場者が少なかったのでは。中山 もともと海外にメーカーが少ないわけですから、必ずしも数にこだわる必要はないでしょう。また、現在はAAMA、AMOAが開催するショーと日程的に近いので、この点はお互いに調整すべきだと考えます。
2つの方向で良質なビデオゲームを──今後のビデオゲーム機について。中山 これからのビデオゲームには、大型の体感ゲームなどコンシューマー機器が真似ができないハイエンドな商品と、価格が安い基板などのローエンドな商品の2つの方向で、それぞれ良質な商品を作っていかなくてはならないと感じました。ただし、ハイエンドな物でもハイテクを使うだけでなく、そこに新しいアイデアが必要です。単に映像がきれいになった、表現能力が豊かになったというだけでは、これからのAM業界を支えてはいけないでしょう。
──AM自販機市場の将来性については。中山 自然淘汰が始まっているといって、良いでしょう。これからは追随型ではなく、独創性をもった商品だけが生き残るのではないでしょうか。
内容の充実こそが最も重要なこと──今後のAMショーの方向は。中山 開催会場はお台場でやりたいと思います。また、裾野を広げ、AM業界のすべてを網羅したい。それにしても最も重要なのは、内容を充実することです。そのためにはショー以前に、各メーカーが今までにない商品を開発しなければしょうがありません。また、これからは遊園地に設置されているような大きな商品なども展示して、幅を広げたいと思います。パブリックデーの入場料金も、現在はコンシューマー機器の展示会に比べて高いので、その点は検討するべきでしょう。
(平成9年10月6日取材)