12号の最近のブログ記事

'98アミューズメント産業
新春賀詞交歓会

 1月9日(金)正午より、赤坂プリンスホテル別館5階「ロイヤルホール」(東京・千代田区紀尾井町)において、恒例の'98アミューズメント産業新春賀詞交歓会を開催。主催は(社)日本アミューズメントマシン工業協会(中山隼雄会長、JAMMA -写真左 -)、全日本遊園施設協会(山田三郎会長、JAPEA -写真中央-)、(社)全日本アミューズメント施設営業者協会連合会(入江昭造会長、AOU -写真右-)の3団体。

 前日、東京は1月としては14年振りの大雪に見舞われ、当日は、積雪の中での開催となりました。それでも全国から268名の業界人が一堂に会し、この不況の波を乗り越えて、新年にふさわしく晴れの門出を祝うとともに業界の発展を祈念していました。

「年齢や性別を超えた遊びを求めて」

|
株式会社 カプコン
代表取締役社長 辻本憲三

 みなさまいつもお世話になっております。

 何かと暗い話題が多いこの頃ですが、その中で97年の最高視聴率をあげたテレビ番組はサッカーの日本VSイラン戦だったそうです。私も、シンガポールのAMショー直後、マレーシアの暑さを想像しながら、テレビの前で応援に声をからしました。

 スポーツも、「遊び」の代表選手です。ひとが自分の能力を存分に発揮できる場であり、一流のスポーツ選手の姿は、ほれぼれするように美しいものです。もちろん、心と体の両方で楽しむものですから、どんなに下手でも、スポーツは楽しい。人生いくつになっても、心と体をたっぷりと動かして楽しみたいというのは共通の願いでしょう。

 私は最近ゴルフで年間100ラウンドを目標にしており、土日は必ずといっていいほどコースへ出ています。そうした生活リズムの中で、以前と比べて自分の中にエネルギーが満ちてきているのがわかります。40歳をすぎてゴルフをはじめた私は、プロのスイングをまねしたりはしません。常に自分の体にあったスイングを心がけ、仲間とともに緑の中を歩き、日頃あまり意識することのない体中の様々な部分とゆっくりと時間をかけ語り合います。そしてボールを前にしてクラブを握った後は、思い切り振りぬくだけです。シンプルに、そして強く、いつもそうありたいと考えています。ホームコースでラウンドしているとよくお会いする80才台の先輩諸兄のように、いつまでも力強くゴルフを楽しんでいきたいものです。

 幸いなことに、私たちは、このアミューズメント業界という素晴しいフィールドでビジネスをしています。いつかスポーツと同じように、年齢や性別を超えて、世界中の人々の心と体を動かし、結び付け、ともに「遊ぶ」ことが出来るようになると信じています。それまで、皆さんと共にがんばっていきたいと思います。 

チャリティイベントの収益金を寄付

|


 平成9年9月開催の第35回アミューズメントマシンショーでは、一般公開日にチャリティーイベントを実施いたしました。
 会場内特設ステージにおいて、出展社から寄付されたプレミアムグッズのオークションを行ったほか、チャリティーグッズの展示即売会も実施し、皆様の暖かいご理解とご支援により1,816,448円もの収益金が集まりました。

 この収益金はすべて(財)読売・光と愛の事業団(小林與三次理事長)を通じて、恵まれない方々のお役に立てていただくことになっておりましたが、去る2月10日、読売新聞社本社(東京・大手町)において、JAMMA柿原彬人副会長から同事業団伊藤事務局長に収益金全額が手渡されました。
 (財)読売・光と愛の事業団は、視覚障害者、重度心身障害者、交通遺児、高齢者などへの援助、ボランティアの育成や災害時救援等を通じて社会福祉の増進に寄与ることを目的として設立された財団法人で、国内外において「光のプレゼント運動」(眼科無料検診やアイバンクの運営等)と「愛のプレゼント運動」(重度心身障害者などへの援助やボランティアの育成活動等)の事業を行っています。
現在、東南アジア各国では経済成長とともに、AM市場が成長しつつあります。とりわけ中国(香港)の成長は急激であり、青少年育成問題や風俗営業に関する法規制へと、社会問題に発展する要因を秘めています。このため(社)日本アミューズメントマシン工業協会(JAMMA)の国際部会(部会長辻本憲三副会長)は日本貿易振興会(JETRO)の協力により同国のアミューズメント産業の健全な発展に寄与するべく、昨年11月30日から4日間の日程で小野寺輝夫JAMMA国際部会委員、企画委員会委員((株)カプコン取締役OP事業本部長)を団長とするミッションを派遣。現地のアミューズメントマシン市場を視察するとともに、業界所管行政機関及び協会と交流を図り、中国におけるアミューズメントマシン産業界の発展の方策を検討しました。




 初日の11月30日は、香港市内の4つのゲームセンター・アミューズメント施設を3時間かけて視察。体感機、格闘技ゲームに対するエンドユーザーの人気が高いこと、日本に比べ女性客が多く、ファミリーにもリデンプションゲームを中心に需要が定着している点を確認しました。また、業界に不利益を生じさせている主な規制としては、(1)業界を担当する行政機関が複数にまたがることによる複雑な手続き(施設の開設、機器の導入)(2)動力機械(大型体感機)に対する過度の安全性要求及び長期にわたる審査手続き(3)条件の厳しすぎる施設の設置基準(4)ビデオゲームとプライズ、リデンプション機が併設できないといった世界的な情勢と異なる施設の機器設置基準があることを把握しました。




 12月1日は、香港唯一の業界団体である香港ライセンスド・アミューズメント・ゲームセンター・トレード協会(LAGA)との交流会議を実施。不動産価格・賃貸料や人件費の高騰で営業コストが上昇していること、機器の価格も高くなり設備投資がかさんでいること、業界に対する様々な規制により不利益が生じている現状などが伝えられました。これらの問題点を克服打開するため、LAGAが中心となり、(1)ゲーム機器の製造・輸出業者に審査内容に見合った内容で輸出するよう働きかけること、(2)香港政庁にメダルゲームの営業を認めるよう働きかけること(3)香港政庁に動力の付いたゲーム機がスムーズに導入できるよう、制度の改正等を働きかけること、等の活動を行ってゆくこととなり、JAMMAとしてもLAGAに対し、全面的に協力することとしました。
 12月2日は、放送業界、映画産業界、アミューズメントマシン産業界を管掌している映像・娯楽施設管理院(TELA)との交流会議では、暴力、賭博、卑猥な表現を含むものを許可しない等のゲーム機の内容に対する規制、機械式ゲームと電気式ゲームは同一施設で営業できない等の施設に関する規制が紹介されました。JAMMAからはこれらの規制が世界的な基準に近づくよう規制緩和を進めることを要望しました。



 今回のミッション派遣を通して、JAMMAでは香港のアミューズメントマシン業界が抱える問題を把握でき、とりわけ現地の業界は動力を有する大型体感機の審査制度の改善を望んでいることが分かりました。
 大型体感機は、日本において必要十分な安全を確保しています。また、製造業者によっては第三者認証等の手続きを経た上で輸出されているにも関わらず、現地でさらに長期間の審査を義務付けられているのが現状です。現地で同種機種の人気が高まっていることもあり、スムーズな機器の導入が可能になるようJAMMAでも検討するとともに、現地の行政機関に働きかける考えです。



ミッションメンバー:
◎団長  小野寺輝夫  (社)日本アミューズメントマシン工業協会
 海外ショー実行委員長 国際部会委員 企画委員会委員
 (株)カプコン取締役OP事業部長
籾山亮輔  (株)セガ・エンタープライゼス海外事業本部
 アジア販売部部長代理
関根雅邦  (株)ナムコ香港事務所代表
今成忠志  (株)バンプレストH.K.取締役
三毛一功  (株)カプコン・アジア 社長

アミューズメントを通して社会に奉仕

|
第3回『ゲームの日』概要報告

 (社)日本アミューズメントマシン工業協会(JAMMA)が、(社)全日本アミューズメント施設営業者協会連合会(AOU)、日本SC遊園協会(NSA)とともにAM業界の健全性と文化性をアピールするために制定した「ゲームの日(11月23日)」が3回目を迎えました。

 今回は"より健全な楽しさの提供=アミューズメントを通じての社会への奉仕"がテーマ。サブタイトルに"アミューズメントマシンに親しむ"を追加し、これまで以上に積極的に社会とコミュニケーションを深めることを目的に掲げ、全国各地で様々なイベントを実施しました。
 

11月21日付けの日刊スポーツ紙

アジア・アミューズメント
マシンショー'98



来場者数、過去2回のショーを大幅に上回る

 1998年12月4日から6日の3日間、JAMMAは香港、シンガポールに続き3回目となる「アジア・アミューズメントマシンショー '98」を中国・上海市の「上海展覧中心」(1Fメインホール&2Fフロントホール、合計約3,500平方メートル)において盛大に開催しました。

 今回のショーの目的は、日本のAMマシン産業界が東南アジア各国との相互理解と強調を促進し、秩序ある事業体制(市場形成)を築き、技術・生産協力等の国際協力を進めること。主催はJAMMAと中華人民共和国文化部華瀚国際文化発展公司が共同で行いました。

 このショーには、JAMMA会員の他、JAMMAが適当と認めた企業(海外子会社、代理店等を含む)及び団体19社、168小間が出展されました。

 前回に引き続き、潜在的プレーヤーを掘り起こすべく事前に3万枚の入場券を配布した結果、3日間の総来場者数は約1万9,500人を越え、、前年のシンガポールショーの実績を大きく上回りました。

 ビジネスデーの初日には業界関係来場者の姿が多く見かけられました。また、一般公開日には入場を待つ来場者の長い列ができていました。

出展企業一覧
アジア・アミューズメント
マシンショー'97

出 展 社 名 小 間 数
(株)セガ・エンタープライゼス 45
(株)ナムコ 45
(株)エス・エヌ・ケイ 21
(株)カプコン 15
(株)タイトー 10
テクモ (株) 5
AAMA 5
(株)ジャレコ 4
サミー(株) 4
(株)バンプレスト 3
北日本通信工業(株) 2
WAILEE VIDEO AMUZEMENT CO., LTD. (香港) 2
TAITIN AMUSEMENT CO., LTD. (香港) 1
L and W SUPPULY GLOBAL INC. (米国) 1
 民族音楽が鳴り響く中でテープカット
 中山会長 あいさつ
 在シンガポール日本国大使館特命全権臨時代理大使
 高原寿一氏 あいさつ
 シンガポール経済開発局副長官
 トーマス・イェオ氏 あいさつ
 親睦の輪を広げたレセプションパーティー



香港AMショーを大幅に上回った来場者

 昨年11月14日~16日の3日間、(社)日本アミューズメントマシン工業協会(JAMMA)は昨年の香港に続いて2回目の海外ショーとなる「アジア・アミューズメントマシンショー'97」を、シンガポールの「シンガポール国際コンベンション&エキジビジョンセンター」4階にある"エキジビジョンホール404"にて開催しました。

 今回のショーは、日本のAMマシン産業界が東南アジア各国との相互理解と協調を促進し、秩序ある事業体制(市場形成)を築き、技術・産業協力等の国際交流を進めることを目的にしたもの。前回は日本貿易振興会(JETRO)との共催でしたが、今回はJAMMAの単独開催で行われました。  
 出展社は、JAMMA非協会員を含むアミューズメント関連企業24社(176小間)でした。

 ショー実行委員会では、事前に現地マスコミを通じて広報宣伝活動に力を入れた他、招待券付きチラシを計4万枚配布(内1万5,500枚を街頭で配布)してPRを徹底。こうした努力が実を結び、香港ショーの倍近い一般プレーヤーが来場し、多くの方々にAMマシンの楽しさを紹介できました。ただ、ビジネス客は前回の3分の1以下にとどまり、パブリックショーとしての色彩が濃いショーとなりました。

 一般来場者の年齢層では、20歳以下が約半分、21~29歳が約2割。とりわけ対戦格闘ゲームに人気が集まり、長い列ができました。また、展示された製品は日本のAMショーですでに展示していたり、それ以降に販売されたものが中心でしたが、プライズ機、シールプリント機、ドライブゲーム機など、ほとんどの製品の周りに大きな人だかりができ、ゲームの世界に国境がないことが改めて実感できました。
 




民族音楽が鳴り響く中でテープカット

 アジア・アミューズメントマシンショー'97のオープンに先立ち、初日の11月14日午前9時30分より、ショー会場であるシンガポール国際コンベンション&エキジビジョンセンターの3階(フォワイエ)にて、シンガポール政府関係者、出展者等が多数出席する中、開会式が催されました。

 来賓として、在シンガポール日本国大使館特命全権臨時代理大使・高原寿一氏、シンガポールコンピュータ庁産業人材局部長・シュウ・ユウ・チン氏、JETROシンガポールセンター所長・加戸宏治氏、シンガポールアミューズメント業界代表・クリストファー・ホー氏、シンガポール日本人会会長・岡寛氏をお招きしました。
 まず主催者を代表してJAMMA中山隼雄会長が挨拶(別掲)。さらに来賓の挨拶が続いた後、ライオンダンスの太鼓が鳴り響く中、一斉にテープカット。大きな期待とともにAMショーが、華やかにスタートしました。

 




AM産業が経済活性化の
大きな原動力になると確信


JAMMA 会長 中山隼雄
 シンガポールの皆様、アジア各国の皆様、そして日本からお越しの皆様。本日は「アジア・アミューズメントマシンショー'97」にご参加いただきまして有り難うございます。主催者を代表して厚く御礼申し上げます。

 私たちは、記念すべき第1回のアジア・インターナショナルショーを昨年香港で開催しましたが、本日第2回として当地シンガポールで開催できましたことをこの上なく喜びとするものであり、シンガポール政府当局並びに会場を提供していただきましたサンテックシティの関係各位のご尽力に深く感謝申し上げます。また、日本政府からも在シンガポール日本国大使館及び在JETRO事務局を通じて多大なご協力を賜わりましたこと、この場を借りて御礼申し上げます。

 さて、近年シンガポールはもちろんのこと、アジア各国の経済発展はめざましいものがあり、今後とも健全な娯楽産業としてのAM産業が、アジア各国で更に発展することは間違いありません。
 それに伴いAM産業に対する社会的評価も近年急速に高まりつつありますが、未だ十分だとは申せません。AM産業は人々の心に豊かさや潤いを与えるのみならず、新しい形の複合商業施設の開発や経済活性化の大きな原動力の一つとして、今後ともますます重要な役割を果たしていくものと確信いたしております。
 ご承知の通り、日本AM業界は過去半世紀にわたり幾多の研鑽を積みながら高度なエレクトロニクス技術や各種の先端技術を積極的に導入し、世界最高水準の娯楽機器を開発製造するに至っております。今や日本を代表するハイテク産業の一つとして機器売上高規模も全世界で5,000億円を超え、その製品と施設は世界全体の大衆の健全で快適な余暇生活に貢献しております。

 今回のショーには日本の主要なAM企業22社が最新鋭のマシンを携えて出展いたしております。本日を含めわずか3日間の開催予定でありますが、どうか皆様方の知人友人にもこのショーをお伝えいただき、この機会にハイテクを駆使したアミューズメントマシンの最前線を一人でも多くの方々に楽しんでいただきたいと思っております。
 今回のショーを契機にアジア各国の多くの人々がAM産業への理解と認識を更に深めていただけることを期待するとともに、出展社並びに関係各位の今後ますますのご繁栄を祈念いたしまして、ご挨拶とかえさせていただきます。 
 




余暇の多様化に貢献する
AM業界の発展に期待




在シンガポール日本国大使館
特命全権臨時代理大使
高原寿一氏



 ご承知の通り、近年シンガポールを始めとするアジア各国の経済成長には注目すべきものがあります。シンガポールに関して申し上げれば、開放的な経済システム、進取の精神、あるいは官民を挙げての効率性の重視といった特性を生かしながら、従来シンガポールの方々が払ってこられた努力の賜物であると考えております。

 他方、一人一人の生活というものに目を向けますと、この経済成長は趣味あるいは娯楽といったものに振り向ける時間の増大に繋がります。従いまして、21世紀に向けて真に豊かで創造性に富んだ社会を作り上げていく上で、余暇をいかにすごしていくか、いかに充実させていくかが重要な課題になってくると思います。その意味でAMマシン産業というものは、夢や知的刺激を具現した製品を社会に提供することにより、余暇の多様化に貢献していく産業として今後ますますの成長が期待されます。今回のショーが当地にご来場のアジア各国の皆様の国際交流の場として大きな役割を果たされ、また同時に皆様方にAMマシン産業に対するご理解、ご認識を深めていただく契機になればと祈念しております。
 




シンガポールを利用し、
アジアでの事業拡大を

トーマス・イェオ氏
シンガポール経済開発局副長官

代読:シュー・ユー・チェン氏
コンピュータ庁産業人材局部長

 今日はシンガポールにおける初のアジア・アミューズメントマシンショーにご招待いただき、誠に喜ばしく存じます。

 世界のゲーム産業は今世紀末には100億米ドルに達すると予想され、日本とシンガポールが協力できる分野も徐々に増えてくるでしょう。例えばゲームの共同開発、キャラクターの開発、さらにシンガポールをアジア市場への発売前の試験調査の地として利用していただくなど、いろいろあると思います。また、我が国では「シンガポール・ワン」と名付けられた高速ネットワークが全国に張り巡らされており、これを利用すれば一般大衆が次世代ゲームが今すぐに楽しむこともできます。このネットワークは、日本とシンガポールが協力していける分野であると考えております。

 最後にこのショーの開催にあたりお祝いを述べさせていただきますとともに、アジア地域での事業の拡大にシンガポールを利用していただくことを期待しております。
 




親睦の輪を広げた
レセプションパーティー


 ショー初日の閉場後、午後6時から会場を近くの「チャームスホール」に移し、小野寺輝夫海外ショー実行委員長の司会で、レセプション・パーティーを催しました。招待客はシンガポール業界関係者をはじめ、約300名。ショーの成功を祈るとともに親睦を図りました。

 初めに辻本憲三JAMMA副会長が挨拶に立ちました。出席者に謝意を述べた後、「日本のAM業界が牽引しなければ各国に AM施設ができない状況ではありますが、これにおごることなく、それぞれの国の環境に合った施設が作れるよう現地の意見を聞き、産業として息づかせ育てていくよう頑張りたい」とスピーチ。次いで来賓のシンガポール日本人会会長・岡寛氏、シンガポールアミューズメント業界代表のクリストファー・ホー氏から挨拶が続いた後、金沢義秋JAMMA副会長の音頭で乾杯となりました。初日の来場が順調だったこともあり、会場は活気に溢れ、あちこちで歓談の輪が広がっていきました。

 最後に宴たけなわのうちに杉浦幸昌理事が中締めの挨拶に立ち、盛況の内にパーティーが終了しました。
 




JAMMA 会長 中山隼雄

 新年あけましておめでとうございます。

 振り返れば1997年は、日本経済にとって激動の年でありました。いくつかの金融機関の不祥事と経営破綻は、日本の金融システムそのものを強く問い直した出来事でありました。今春のビッグバン以降、さらにマーケットサイドからの日本の金融機関・システムへの圧力は強まると考えられますし、まさに日本経済の質的転換ができるか否かの正念場となります。数年来言われ続けてきた「グローバル・スタンダードへの転換」が現実のものとなってきました。

 日本経済同様、当アミューズメント業界も非常に厳しい状況にあります。昨春の消費税率5%へのアップは、我々の業界に大きな影響を与えております。また、この数年間のビデオゲームの不振は奥深く、一昨年からのプリクラを代表とするAM自販機のブームが新たな市場を開拓し穴埋めはしているものの、AM市場全体を底上げするには至っておりません。現在アミューズメント市場は、大きな方向性を見失っていると考えられます。 

 消費の多様化とともに我々の主要ターゲットとする若年層の消費は、携帯電話・ネットワーク通信等のコミュニケーション手段への支出に大きな割合が割かれており、音楽ソフトやアパレル業界などにもその影響が表れております。一方で映画業界は、「もののけ姫」や「インデペンデンス・デイ」「ロストワールド」等のヒット作とシネマコンプレックスの浸透により昨年の観客動員数が11年振りに1億5,000万人を突破しています。また、サンリオの「キティ」が復活、ティーンエイジャーを中心に女性層に人気が沸騰し、大きな需要を創出しています。 

 世の中がマルチメディア時代・ネットワーク社会へ確実に移行している中で、我々アミューズメント業界を取り巻く消費環境、特に広い意味でのエンターテイメント市場で我々に何が求められているのかをもう一度しっかりと見据えていく必要があるかと思われます。世の中の流れを見極め、潜在需要を掘り起こすような斬新で幅広い層に支持されるような「遊び」を提供していくことが、当業界の使命であります。最先端技術をいかに取り込み、自らのノウハウとして蓄積・応用し、画期的なアイデアを付加して「新しい遊び」として社会に提供し、新しい市場を形成していくことがアミューズメント業界に期待される産業としての役割であり、社会的な存在意義なのではないでしょうか。

 しかしながら技術はあくまで手段であり、ハイテクに頼らず様々なジャンルにアプローチしていく視点が今後重要かと思われます。時代をうまく取り込んだアイデア商品が大きな市場を生み出すのです。プリクラの一連のブームは良い一つの例ではないでしょうか。低価格でアイデアを生かした商品開発が世の中のニーズと合致した時に、新たな市場やジャンルが生まれてくると考えられます。 

 不振といわれるビデオゲームも、家庭用TVゲームとの差別化がなされていない結果であり、例えていうなら家庭で見る映画と映画館で見る映画の関係に似ていて、その違いを一般ユーザーにはっきりと認知させる必要があります。

 アミューズメント業界における技術革新は、90年代に入り目をみはるものがありました。3DCG技術やVR技術の発達は各社のご努力もあり、世界に誇れるものとなりました。日本のアミューズメント産業が現在世界中から注目されるのも、「インタラクティブ・エンターテイメント」の中核となるこれら技術を逸早く取り込み、自らのものとした成果に他なりません。迫力ある映像と音響効果、センサー技術やシミュレータ技術等のVR技術を効果的に利用し臨場感溢れるものを創出していくことが、家庭用との差別化を産み出す一つの方向性であり、同時に当業界がエンターテイメント市場で大きな影響力を持つ原動力となるのではないでしょうか。

 海外におきましては、アミューズメントの潜在需要は依然高いと思われます。新興国需要が確実に高まりつつあるのは言うまでもなく、世界各国からの要望も大きくなってきております。昨年も一昨年の香港に引き続きアジアAMショーをシンガポールで開催し、成功裡に終えることができました。今後も日本発のワールドワイドに通用する数少ないエンターテイメント産業として当業界は大きな可能性を秘めております。厳しい状況にある日本経済の牽引役として、われわれAM業界がその本質を忘れず、将来に亘って世界市場をリードする産業として発展していかなければならないと考えております。 

 今後の業界の発展と皆様のご健勝を祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。