――委員会設立の経緯についてお聞かせ下さい。
平成14年のJAMMA事業計画の中で、世相を反映して中古機械リサイクルシステムの調査研究があげられましたが、昨年7月24日に消費流通部会(神宮司憲人会長)で設立が決議され、同25日に部会内の付置機関として発足しました。
――委員会の活動目的をお聞かせ下さい。
近年では先進社会の中で自然環境を守ることや、廃棄物の再資源化が取り上げられてきています。我々としても、中古機の最終処理について、単純な産業廃棄物として例えば埋め立てればいいということでなく、こうした点に着目したリサイクルシステムを構築し、法規制以前に業界の中で自主的な対応を機能させていきたいというのが目的です。
この業界では、どんな新製品を出しても、ライフサイクルが極端に短い。ではその後にどうするか。これまでにも中古機を販売したり、海外のマーケットで使っていくということも行なわれていたわけですが、昨今ではそれも減少しているという背景があり、実態をまず把握していきたいということですね。
――委員長の抱負をお聞かせ下さい。
私たちAM業界は、今では健全な娯楽としてのゲームを提供する業界として、社会的な信用と認知を得てきているわけですが、これからは社会への貢献ということが重要な使命だと考えています。その使命の一つとして、こうした自然環境を守り廃棄物の再資源化を図る活動もあると思います。今日あるのも、楽しんでいただいた消費者(プレーヤー)のおかげと感謝しつつ、こうしたリサイクルシステムを業界の自主規制として構築して、これにより社会への貢献を果たせるよう努力したい。
――AM業界のリサイクルシステムの現状についてどうご覧になっていますか?
この循環型社会におきましては、リユース、リサイクルこそが重視されねばならないのですが、これについての業界の認識はまだ若干薄いのではないかと考えています。経営面から見た場合、中古機の海外販売、中古機の部品の再利用等はありますが、基本的に中古機の最終処分は産業廃棄物として処理されることがほとんどです。そういう中で、これからスタートといっても過言でありません。ただ、業界の皆さんもこのままではいけないと感じておられるので、こういった意識の中で今後の光明を見出したいと考えます。
――これまでの委員会活動状況と昨年実施されたアンケート調査についてお聞かせ下さい。
今まで2度の委員会の開催と1度の消費流通部会報告を行いました。アンケートでは52社中42社の回答を得て、それによると年間で約3万2000台が処分され、うち約2万1000台が産業廃棄物として処理されたという結果でした。売却され再利用されたものを除いて、リサイクルされたものは1%に満たないという結果です。全部で稼動しているゲーム機は約60万台で、そのうちの約3万台ですが、その他に実際には約3万台がオペレータさんの倉庫に寝ており、稼働台数の10%が産業廃棄物の予備軍です。法定償却期間が3年だから、3年は持っているという実態があるんですね。機械を買うについてはリースもあって、そうそう簡単に転売もできないということもあります。
――委員会のこれからの活動予定についてお聞かせ下さい。
今年中に委員会の原案をまとめ、それに基づいて地域限定の形でリサイクルのテストランを実施してみて、システム構築の諸要件を確認したいと考えています。7月末には、家電リサイクル法にもとづく処理現場の実情を視察し、今後の委員会活動の参考にすることになっています。
――今後の課題と方向性についてお聞かせ下さい。
これまではメーカー、ディストリビュータ中心のJAMMAの中での委員会活動ですが、今後は、業態を超えた連携が必要と考えています。具体的にはオペレーターの業界団体であるAOU等にも、絶大な協力を仰ぐことが必要と考えています。リサイクルシステム構築についての重要な点として、処理のためのロットをまとめることや輸送などの問題があり、これらは大都市圏でしかうまく機能しにくいため、家電等のリサイクルにおいても困難があると聞いています。全体としてリサイクル市場のコスト負担をいかに低くするかということに成否がかかっているわけで、これらに目を向け慎重に対処していきたいと考えています。
――ありがとうございました。今後のご活躍を期待しています。


