35号: 2004年2月アーカイブ



 今年は甲申の年である。甲(きのえ)は、草木の種子を覆う厚皮を意味し、申(さる)は、果実が熟して固まっていくことの表われを意味し、したがって甲申の年は古来より次の時代に向けて確かな種子を作る年とされている。

 期せずして当業界においても新たな成長を期待される種子がまだ萌芽の段階ながらいくつか数えることができる。

 ひとつは、JAMMA、AOU、NSA業界団体が共同でその基盤構築に向けて一丸となって取り組む「ポイントマイレージ」である。これは顧客に対してはポイント還元としてサービス的側面から資することができ、我々にとっては有効な顧客情報、消費動向を把握できるシステム構築という側面で期待が持たれるものである。

 もうひとつあげるとすれば、「ネットワークゲーム」である。IT狂想曲は鳴り止んだが、ITは確実に生活者のものとして定着した。我々エンターテインメントの世界でも幾つかの試みは確実に事業として手ごたえを感じとれるレベルに育ってきつつある。弊社の試みで言えば、昨年4月に直営実験店舗として開設した『LED ZONE』があり、また、業務用機器としては最大8人での通信対戦を可能にした『ドラゴンクロニクル』をあげることができる。

 歴史の教えるところでは、甲申の年は新しい時代の開幕となった年が多く、内外の動きには充分留意して対処を誤らないように、とのことである。当業界においてもこの教訓を旨に、新しい成長への種子を大切に育てあげたいものである。