近頃、いろいろな商品に「MADE IN CHINA」のプレートやタグが付いていることが多くなったような気がします。衣料・雑貨類だけでなく我が業界の景品をはじめ、パソコンなど最先端分野まで急速に日本の市場を席巻しております。
ある雑誌で見ましたが、世界で一番のパソコン生産国は今や中国で、生産だけでなく開発・研究分野でもトップクラスにあるそうです。
これは、少々意外な内容でした。電機産業は先端技術産業であり、この先端技術は日本や欧米が断然進んでいるはずでしたが、知らない間に中国に追い越されておりました。一方、日本では成熟産業と言われている自動車産業ですが、中国では日本や欧米の自動車メーカーと技術提携して、合弁で生産工場をつくるなど先進国の企業に頼りきっている現状です。
この二つの事例から、先端技術産業分野で後発の中国が逆転し、成熟したはずの技術の自動車産業分野で援助を求めている不思議な現象が見られます。
この原因は、「技術の蓄積」の違いです。機構の複雑な自動車は、開発設計や生産に深い「技術の蓄積」を必要とします。他方、機構がシンプルな電気製品はパソコンに代表されるように開発設計も理詰めで出来、生産技術の蓄積もさほど必要としません。
私はアミューズメント業界もこの事例が当てはまるのではないかと思います。永年築いてきたメカトロニクスの技術の蓄積を継承する技術者やメーカーが少なくなり、コンピューターグラフィックの先端技術がもてはやされる時代に移りました。遊びは時代と共に変わっていきますが、普遍的な要素の遊びの機械も存続させる事が必要と考えます。手前味噌ですが、わが社の作っている乗物も普遍的なアミューズメント機械です。基本は変わりません。ただ、時代と共に味付けを変えていく必要があります。そして、その基本となるのは安全面を含めた「技術の蓄積」だと考えております。
今後とも、子供の喜ぶ乗物を創りつづけます。そして、より一層の「技術の蓄積」に励みたいと考えております。



