
Q.8月1日にJAMMAの専務理事にご就任されて3カ月が経過しましたが、まず協会の印象からお伺いします。
上山 JAMMAに入って、業務が非常に多岐にまたがっているということを実感しました。特に私が入った直後にAMショーがあったこともあり、ショー開催に向けた事務局としての役割等もありました。
また通常業務の中では、最近非常に増えている7号転用機を含めた各種登録事業があります。アミューズメント産業に関する実態調査、各種の情報提供などもそうです。さらに、現状のAM業界が抱えている課題を解消するためのITインフラの整備に向けた調査研究や、景品提供営業のあり方の問題に関する取り組みもあります。
またメーカーにとって最近は特に安全問題など、いろいろな課題があることを痛感しました。併せて、JAMMAに課せられた責務も範囲が広くかつ大きいということを実感したというのがこの協会に入ってからの印象です。
Q.アミューズメントマシンショー(AMショー)の全体的なご印象は。
上山 出展機種がビデオゲームあり、メダルゲームありと多種多様にわたり、非常に幅広い客層を狙って各社が取り組んでおられるなというのが、ショーを拝見させていただいての印象です。
ショーの運営に対しては、会員企業の方々のご理解・ご支援のおかげで、会員企業の方々が自ら企画立案から運営まで色々工夫されている。まさに手作りです。それが他のショーとは違うと感じました。
ただ、一方では、私としては、3日間のイベントにもっと何かメリハリを付けるやり方もあってもいいのかなと思っています。
というのは、初日と2日目はもっとビジネスに結び付くような、会場内で商談に持っていけるような取り組み方というのもあっていいのかなとも思います。例えば、AMショーは各社が競って最新のゲーム機を出展し、そこでユーザーを獲得し、ビジネスになる、そういうショーに持っていけたらなというのが私の願望です。
一般公開日については、お子様連れが多いということで、ある意味では喜ばしいと感じています。なぜなら、小学校低学年の児童がAMマシンに非常に関心を持ってくれれば、小学校の高学年、中学生、さらに高校生になったときによきプレーヤーになってもらえます。将来のプレーヤーを育てる意味から、絶好の機会です。また、来場した児童が面白かったと感想を学校等で友達に言えば、ますます顧客の開拓につながると感じています。
Q.専務に就任されてから実際にAM施設に立ち寄られましたか。
上山 JAMMAにお世話になるという話があった折に、その週の週末には近くのモールのAM施設を二つほど見て回りました。
先ほどショーの印象でも申しましたが、非常に機種構成が幅広かつダイナミックで、臨場感を味わいました。それと客層が、小学校低学年から、若い方、大人まで幅広く各々が楽しんでいる光景を見ました。
また、今までゲームセンターというのはどちらかと言えば響きが悪い印象がありましたが、私が実際にAM施設に行ってみて、非常に健全な遊び場だと感じました。
Q.
現在の施設はとても明るいですね。
上山 つい最近AOUがゲームの日に行ったアンケート結果を見ましたが、ゲームセンターの印象について、何と62%の方がゲームセンターは楽しくて安全な遊び場所だと回答していらっしゃる。なるほど、と納得しました。
Q.次に業界全体についてのご意見があればお願いします。
上山 AMマシンは、先ほど申しましたように最先端の技術を駆使しています。それはハード・ソフト両面においてもです。
その一方で、心の豊かさを社会に与えるかたちで、産業として貢献度の高い産業にあたると思っています。また、心の豊かさに加え興奮とか夢とか、家庭用ゲーム機にない付加価値もあると思うのです。
ただし、その一方で家庭用ゲーム機も非常に技術進歩が著しく伸びているのも事実です。そのことから今後は、家庭用ゲーム機とAMマシンの差別化が一層重要になってくるのではと思います。
さらにこの業界の特徴として、オペレーションの売上は伸びているものの、残念ながら店舗数は減っているという現状があります。それは、店舗の大型化というのが一つの流れがあると思います。このような社会的な環境変化の中で、どうやってAM業界を維持発展させるかが、私共JAMMAとしての役目と考えています。
Q.協会活動として重要な点についてはどうお考えですか。
上山 私はまだ3カ月で勉強中です。これから会員の方々の話を伺いながら勉強していきたいと思っているのですが、その中で私が現在認識していることを何点か挙げたいと思います。
一つは国内では現在、消費税の見直しがささやかれています。さらに最近はEdyやSuicaなどのキャッシュレス化も進んでいます。この業界が消費税の見直しやキャッシュレス化に対応していくためにはAM業界全体での電子マネーの導入、ITネットワーク化の推進が非常に大きな今後の課題だと思います。これに対してJAMMAとして協力していきたいと思っています。
2点目は、最近は安全確保が大きな社会的な課題であります。経済産業省は、平成20年度の重点施策を3つ発表していますが、その一つとして製品の安全がうたわれていることもあり、当業界としてもAMマシンの安全確保に向けた活動が重要になると思います。
また製品の安全に関連して、リサイクル問題もあります。これについてもJAMMAとして今後とも引き続き取り組んでいきたいと思います。
3点目は、日本は高齢化あるいは少子化が進んでいきます。その中で国内市場だけで新たな市場を開拓するといっても、限度があるのではと思います。海外への展開も重要だと思っています。
AM産業界の実態調査によりますと、生産額、販売額が2200億円です。統計の上では海外売上の占める割合は132億円で全体のわずか6%に止まっています。ただ、この6%にはそれなりの意味があると思うのです。
文化が違うとか、例えば規制があるとか、そういう問題を克服しつつ海外市場を切り拓いてゆくことが重要だと思います。来年度の事業の取り組みとして海外への展開についても、官庁の方々と一緒になって積極的に取り組んでいきたいと思っています。
最後にAMショーのあり方です。先ほど申しましたように、AMショーは世の中にAMマシンの最新の技術動向、あるいは健全さを訴えるいいチャンスだと思いますので、広がりを持っていけるように、ショーのあり方について関係者とも相談しながら、少しでも改善できればと思っています。
Q.
最後に、他団体との連携についてお伺いします。
上山 最近、規制が厳しくなっているといわれている風適法対策については、JAMMAだけでは対応できません。当然オペレーター団体のAOUさん、NSAさんと一体となって取り組む課題だと思っています。
また、先ほど安全確保について申しましたが、メーカーが構造設計上の安全に対して行動しただけでは、残念ながら機器の安全は確保されません。それを正しく使用する、メンテナンスということも重要なので、この点はAOUさんにも協力を求めていきたいと思っています。機器は構造設計上安全なものをメーカーが作る。一方でメーカーと施設営業者が一体となって、その後のメンテナンスを行うということであれば、JAMMAとAOUの結び付きは今まで以上に強くなっていくのではないかと思っています。
その意味でも、里見会長が強く唱えておられる、3団体が完全に統合し、JAIAとして本格的な活動を遂行していくことがますます重要になります。
--
どうも貴重なご意見をありがとうございました。