--この度の総会で理事に就任されましたが
ご感想をお聞かせ下さい。小島 AM業界全体が厳しい環境にある中JAMMAの理事に就任し、改めて身の引き締まる思いです。現在AM業界は転換期にあると思っています。業態そのものもそうかもしれませんし、アミューズメント施設のあり方自体も考えていかなければならない時代になっています。スマートフォン等の登場もあり、このような新しいプラットフォームをライバル視するのか、業界に上手に取り込んでいくのかということも踏まえて、「遊び」が大きく動いていると思います。またヴァーチャルの追求からリアルへと「遊び」も流れていると思っています。
現在のAM業界の中で、オペレーションの市場規模約5000億円は底だと思っていますし、東日本大震災後の「安・近・短」のニーズが背中を押してくれているとも思っています。しかし、この状況を打破するのはやはりアイデアではないかと思います。JAMMAとしてもどのような提案ができるのか、理事の方々と一緒に考えていかなければと思います。
--現在のAM業界についてはどのようにみられていますか。
小島 AM業界はメーカー、オペレーター、プレイヤーの三者のバランスで成り立っていますが、現在オペレーターにとって、投資という負担がこの10年、15年で重くのしかかっています。昔は売上の20%程度でしたが、現在は30%を超えています。これは20%台、20%以内に抑えていかないと、業界がうまく回っていきません。オペレーターがより多く利益を生み出せるようになれば、メーカーにとっても新たな投資をしてもらえるというバランスをうまくとったうえで、メーカーはプレイヤーをみて次の遊びを考えていかなければならいと思います。メーカーの立場としては、楽しいものを作ると同時に投資比率についても、機械の価格も踏まえた上で考える必要があると思います。
さらに、大きな問題は消費税だと思います。政府は税率を10%にするという方向になっています。残念ながら、現状は有効な解決策はありません。消費税対策として電子マネーやハウスマネー(トークン)を使った運営をしたとしても、消費税が上がった場合、コアユーザーは電子マネーやトークンでもゲームをプレイしてくれると思います。しかしライトユーザーはどうでしょうか。コインオペレーションではないとやはり来店頻度は落ちるのではないでしょうか。現状を考えるとライトユーザーは非常に大事だと思いますが、消費税率アップによってゲームセンターで遊んでいただくチャンスをロスしてしまうと思うのです。では、硬貨と2wayの運営をするとしても、プレイヤーに端数のお金を使ってもらうのはハードルが高いと思います。ビデオゲームに120円を使ってくれるのか、シール機で480円を投入してくれるかといったら、やはり難しいと思います。
いずれにせよ消費税問題は大きなテーマだと考えていますし、JAMMAとしても継続的に検討していく課題だと思っています。
--今回小島理事は、林 隆前副会長の後任として技術部会長に就任され、早速JAMMA会員企業に対して実施した節電対策アンケート結果報告と併せて「アミューズメント機器の省電力対策について」を公表されました。
小島 東日本大震災による原発事故の影響による電力不足を受けて、AM業界も節電対策は不可避の問題です。そのためにJAMMAでもアミューズメント機器の節電対策について検討を始め、各メーカーにご協力いただいて、対策をまとめることができました。ぎりぎりのスケジュールでしたが、なんとか夏休みの繁忙期の前に公表することができました。節電アンケートの結果についても、JAMMA会員の方々で共有していただいて、これを参考に自社で実行していなかったが有効なものは是非取り入れていただきたいと思っています。
省電力対策の検討の中で一番懸念されたのが、節電対策として稼働中の機械の光源を取り外す事等が、違法改造にあたってしまうのではないかという問題でした。これに対しては経済産業省からは「電気用品安全法は販売に関する法律なので、販売後のこれらの節電対策は違法改造にはあたらない」という説明をいただきましたので、クリアすることができました。
今回の省電力対策で機械の節電をしてもらって、施設の照明を間引きして、空調の温度設定を調整すれば、機械の稼働を止めることなく15%の目標はクリアできると思います。
オペレーターの方々には今回の節電を願ってもない経費の削減と逆手にとっていただきたいです。東京電力管内の方々は3月、4月の節電で電力使用削減の目安を認識されたと思います。JAMMAとしても、今後もその手助けをしたいと思います。その一環としてAMショーの主催者セミナーでも、今回節電についての講座を設けます。節電対策は今後も続くと思われますので、参考にしていたければと思っています。
JAMMAとしては、今回の対策とは別に技術部会を中心に、今後のAM機器の開発における省電力についても検討をしています。ただこれに関しては、各社のノウハウや権利の問題もありますので取りまとめるのは難しい課題ですが、継続して取り組んでいきます。節電に関しては様々な方面から情報収集も併せて行っていますので、時期に応じて発信していければと考えています。
--小島理事はAMショーについても様々な形で関わられていますが、ショーについてはいかがですか。
小島 私がショー運営委員会の副委員長として主催者事業の担当をしていますので、その観点からお話ししますが、今回は主催者ブースを設け、AM業界としてのアピールをする予定です。これまで業界のアピールは各社にお任せしていた部分でしたが、広くマスコミに対して協会として業界をPRしようと言うことです。
また全体的には、今回は東京ゲームショウとの同時期同会場での開催になります。その効果は大きいと思います。心配なのは、業者招待日に、いかにゲームショウからの来場者を混乱なくAMショーに呼び込めるかということです。AMショーとしては臨機応変に対応しようと思っています。さらに節電の問題もあります。出展社説明会では説明会会場の照明をAMショー当日の明るさにしてその効果を体感していただく予定です。
--今後の抱負についてお聞かせ下さい。
小島 今後、理事の方々をはじめ会員の方々に色々とご指導頂き勉強をしていきますので具体的なことは申し上げられませんが、AM業界をリードしていくという気概を持って、JAMMAの存在意義を会員の方々に感じていただけるような協会にしていきたいと考えています。公益法人制度改革の一環で3団体(JAMMA、NSA、JAPEA)の統合も控えておりますので、業界がひとつになって難局を乗り切れる、しっかりした協会として活動できるよう、皆様のご協力を得ながら努力していきたいと思います。
--ありがとうございました。



